普及版 字通 の解説
11画
[字訓] ひろう・えらぶ・やめる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(てつ)。は小さなものを綴り合わせる意。〔説文〕十二上に「拾ひ取るなり」とあり、〔詩、周南、(ふい)〕に「(しばら)く言(ここ)に之れを(と)る」とは、草摘みをいう。先人の遺事や遺文の残片を拾い集めることを、遺・拾という。
[訓義]
1. ひろう、ひろいとる。
2. えらぶ、よりとる。
3. 輟(てつ)と通じ、やめる。
4. と通じ、けずる。
5. 綴と通じ、つづる、さす。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ヒロフ・トル・トドム・ヒク・ハラフ・ツム 〔字鏡集〕 ヒロフ・ツヅル・ササク・ハラフ・ヒク・トル・トク・ツム・トドム
[語系]
・・綴tiuatは同声。啜・thjiuatもみな声の字。・綴は小さなものをとり集め、連綴すること、啜(てつ)・(せつ)はすするようにして飲食すること。みな一系の語である。
[熟語]
遺▶・▶・去▶・▶・采▶・取▶・拾▶・石▶・皮▶・▶・録▶
[下接語]
采・採・手・取・収・拾・抄・精・捜・摘・・攬
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報