テルピネン

化学辞典 第2版 「テルピネン」の解説

テルピネン
テルピネン
terpinen

C10H16(136.23).p-メンタン骨格をもつモノテルペン.α-テルピネン(p-menta-1,3-diene)およびγ-テルピネン(p-menta-1,4-diene)は,いずれもレモン科Citrus,ユーカリ科Eucalyptus,マツ科Pinus,ネズ科Juniperusなどの植物精油に含まれ,β-テルピネン(p-menta-3,7-diene)はヤマモモMyricaやヤチヤナギGaleの精油に多い.いずれも芳香を有する油状液体.α-テルピネンは沸点173.5~174.8 ℃.0.8375.1.4784.β-テルピネンは沸点173~174 ℃.0.838,1.4754.γ-テルピネンは沸点183 ℃.0.853,1.4754.塩化水素を作用させると3種類のテルピネンから同一の付加物,C10H22O2Cl2(融点51~52 ℃)が得られる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android