10個の炭素原子をもつテルペンの総称.生合成的にイソプレン2分子が頭と尾で連結した (C5H8)2 に相当する,ゲラニオールまたはネロールに由来する天然有機化合物.シトロネラールなどの鎖状のモノテルペン,リモネン,メントールなどの単環式モノテルペン,ショウノウ,ピネンなどの二環式モノテルペンがある.植物の精油中に多く存在し,芳香をもっているものが多い.そのほか配糖体として存在したり,生物の代謝産物として得られているものもある.モノテルペンの構造変換の化学は,香料工業の重要な部分でもある.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…代表的なものは植物の香気成分の精油であり,多くの色素,樹脂,ゴム質もすべて形式的にはテルペンに含める。 n=2にあたる炭化水素C10H16はモノテルペンmonoterpeneと呼ばれ,精油の主成分はこのモノテルペンおよびその含水素誘導体であるため,狭義のテルペンといえばモノテルペンをさす。天然にはnが3以上のテルペンも知られており,n=3をセスキテルペンsesquiterpene,n=4をジテルペンditerpene,n=5をセスタテルペンsesterterpene,n=6をトリテルペンtriterpeneなどと呼ぶ。…
※「モノテルペン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加