普及版 字通 「テン・みちる」の読み・字形・画数・意味
18画
[字訓] みちる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は眞(真)(しん)。眞に塡(てん)の声がある。〔説文〕十二上に「んなる皃なり」とあり、〔詩、小雅、采〕に「鼓を伐つこと淵淵(ゑんゑん)たり 振(しんりょ)たり」とは、軍容の盛んなることをいう。〔史記、当時伝〕「客門に(み)つ」のように用い、混雑することをという。
[訓義]
1. みちる、あふれる。
2. さかんなさま、鼓や車の音などをいう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ミル・ミツ・サカユ・トドメク 〔字鏡集〕 トドメク・ミツ・ミテリ・トドロク・サカユ・サカンナリ
[語系]
・塡・dyenは同声。塡・(てん)は塡塞、呪霊を封ずるために、眞(死者)を塡塞することをいう。の意があり、中に充することをという。tyanは塡塞するもの、覃dymに厚覃の意があり、また同系の語である。
[熟語]
▶・咽▶・噎▶・坑▶・▶・門▶
[下接語]
喧・囂
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報