普及版 字通 「テン・むしろ」の読み・字形・画数・意味
6画
[字訓] むしろ
[説文解字]
[字形] 象形
敷きものの席(てんせき)の形。の初文。はその形声字。〔説文〕三上に「舌の皃なり」とし、舌を出した形とするが、〔広雅、釈器〕に「席なり」とするのがよい。〔説文〕にまた「一に曰く、竹上の皮なり」とあり、それを編んだものが。宿の字形のうちにが含まれており、宿るときの臥席に用いた。
[訓義]
1. むしろ、竹の皮であんだむしろ。
2. 舌のたれるかたち、舌でなめる。
[声系]
〔説文〕に声としてを収める。は席。〔説文〕にに他念切thimのほか、竹皮の義の音は沾thyam、また誓zjiatの音があるという。diatはその音である。
[語系]
tym・dymは声義近く、は象形で席の形、は覃dmの声、その形声字である。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報