象形(読み)ショウケイ

デジタル大辞泉 「象形」の意味・読み・例文・類語

しょう‐けい〔シヤウ‐〕【象形】

物の形を写して図形化すること。
漢字六書りくしょの一。物の形をかたどった漢字の作り方。「木」「日」「月」「鳥」「魚」などの類。

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精選版 日本国語大辞典 「象形」の意味・読み・例文・類語

しょう‐けいシャウ‥【象形】

  1. 〘 名詞 〙 物の形をまねて図形を作ること。かたどること。特に漢字の形成法についていう。六書(りくしょ)一つ
    1. [初出の実例]「弾は象形といへば、玉子の円なるによりて云とみゑたり」(出典:随筆・秉燭譚(1729)四)
    2. [その他の文献]〔許慎‐説文解字叙〕

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普及版 字通 「象形」の読み・字形・画数・意味

【象形】しよう(しやう)けい

文字の構造法。六書の一。絵画的な方法。〔説文解字叙〕象形なるは、其の物を畫し、體に隨つて詰(きつくつ)す。日、是れなり。

字通「象」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「象形」の意味・わかりやすい解説

象形
しょうけい

六書の一つ。実物の形・属性をかたどり,ある程度抽象化して表わした漢字。「日」「月」「木」「人」など。指事とともに最も基本的な漢字構成法で,会意形声による新字生成の基となっている。

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世界大百科事典(旧版)内の象形の言及

【漢字】より

…現在中国はもちろん,古代中国文化圏にあった日本および韓国でも用いられている。漢字はエジプトの象形文字(ヒエログリフ),メソポタミアの楔形(くさびがた)文字などと同じく古代文字であり,しかも現代になお用いられている唯一の古代文字である。過去3000年にわたって同じ文字が断絶することなく用いられてきたことは,中国文化の特異な一面を物語っている。…

【象形文字】より

…このほかにも〈鳥〉とか〈馬〉のような漢字も同様に鳥の形,馬の形を模したものである。このように物の形にかたどって作られた文字を中国では先秦時代から〈象形〉と呼び,象形文字は漢字の最も原始的な姿であった。象形文字は,漢字に限らない。…

【六書】より

〈上〉,〈下〉など。(2)象形 ものの形をそのままなぞることでそのものを表そうとするもの。日,月など。…

※「象形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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