デイシス(読み)でいしす(その他表記)David Daiches

日本大百科全書(ニッポニカ) 「デイシス」の意味・わかりやすい解説

デイシス
でいしす
David Daiches
(1912―2005)

スコットランド系イギリスの批評家英文学者。ユダヤ教ラビ(教師)の子。エジンバラ、オックスフォード両大学で学び、アメリカ各地をはじめ、ケンブリッジサセックスなどの大学で英文学を講じた。幅広い社会的・文化的視野と深い学識に基づく批評活動を続け、文学啓蒙(けいもう)家として名が高い。『文学と社会』(1938)や、批評性の高い『英文学史』(1960)などのほか、スコットランド文化を論じた本や、スコット、スティーブンソン、バーンズらに関する伝記的研究その他、自伝連作も知られる。

川崎寿彦・上田和夫]

『上田勤・平野敬一訳『現代英文学の展望』(1960・研究社出版)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語 上田勤 展望

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android