ディスカバラー(その他表記)Discoverer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ディスカバラー」の意味・わかりやすい解説

ディスカバラー
Discoverer

アメリカの軍事偵察衛星。太平洋側のバンデンバーグ基地から 1959年2月から 62年2月までの3年間に,38個が打上げられたが,以後発表がなくなった。世界各国を上空から偵察するため,どれも南北両極を縦に回る極軌道に近い軌道に乗せられた。 60年8月の 13号で,衛星が撮った写真入りカプセル海上で回収するのに初めて成功,同年8月の 14号で初の空中回収にも成功した。また 17号 (60.11.) ではカプセルに微生物や人間の細胞を積み,宇宙の放射線の影響を調べ空中で回収した。さらに 21号 (61.2.) では,赤外線カメラを積み,発射されたミサイルを見つけ,警報を出す実験などを行なった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android