改訂新版 世界大百科事典 の解説
ディーンツェンホーファー家 (ディーンツェンホーファーけ)
Dientzenhofer
バイエルン,フランケン,ボヘミアなど南ドイツ周辺で活躍したバロック後期の建築家一家。ゲオルクGeorg Dientzenhofer(1643ころ-89),クリストフChristoph D.(1655-1722),レオンハルトLeonhard D.(1660ころ-1707),ヨハンJohann D.(1663ころ-1726)の兄弟とクリストフの息子キリアン・イグナツKilian Ignaz D.(1689-1751)らが知られる。イタリア人建築家G.グアリーニの幻想的架構手法と土着的な壁柱システムの建築構造を融合して,教会堂建築を多数残す。〈ディーンツェンホーファー・モティーフ〉と呼ばれる三日月形破風を用いた外観と動感にあふれた内部空間で知られる。
執筆者:杉本 俊多
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報