クリストフ(読み)くりすとふ(英語表記)Boris Christoff

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クリストフ」の意味・わかりやすい解説

クリストフ
Christophe, Henri

[生]1767.10.6. 西インド諸島グレナダ
[没]1820.10.8.
ハイチ北部の王 (在位 1806~20) 。奴隷として生れ,1791年以来ハイチ独立戦争で軍人としてフランスと戦う。 1802年フランスが再びハイチを植民地にするとこれと戦って敗退させ,11年以降はエンリケ1世の名で王となり北部ハイチを支配した。治世中,農業および貿易の振興をはかるため,農民武力により強制的に働かせたり,大宮殿を築くなど専制政治を行なった。 20年脳卒中に襲われ,その後自殺。その後王国ハイチ共和国の一部となった。

クリストフ
Christoph, Herzog von Würtemberg

[生]1515.5.12. ウラッハ
[没]1568.12.28. シュツットガルト
ウュルテンベルク公国領主公国は南西ドイツのシュワーベン地方に形成された中規模領邦である。 M.ルター改革に呼応して,プロテスタント系の教育制度をつくった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クリストフ」の意味・わかりやすい解説

クリストフ
くりすとふ
Boris Christoff
(1919―1993)

ブルガリアのバス歌手。ソフィア大学で法律を学んだのち、ローマザルツブルク声楽を学び、1946年ローマでデビュー。ムソルグスキーの『ボリス・ゴドゥノフ』のピーメンやボリスで名声を獲得、各地の歌劇場でロシア・オペラを歌い、シャリアピンの後継者と目された。ほかにベルディ作品の歌唱にも優れ、繊細さと柔軟性に富んだ声、演技に対する鋭い感覚には定評がある。

[美山良夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android