でっくり(読み)デックリ

デジタル大辞泉 「でっくり」の意味・読み・例文・類語

でっくり

[副](スル)太っているさま。でっぷり。
銀子は―した小躯こがらだが」〈秋声縮図

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「でっくり」の意味・読み・例文・類語

でっくり

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
    1. 人の肥満しているさまを表わす語。でくでく。〔かた言(1650)〕
      1. [初出の実例]「でっくり肥満た男」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)二下)
    2. 安定感があってたしかなさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「双六のさいさいござれでっくりとゐすはる床をおりはしつつも」(出典:狂歌・古今夷曲集(1666)九)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 人の肥満しているさま。また、安定感があってたしかなさま。
    1. [初出の実例]「あの一人遣ひの人形を見るやうな、でっくりな役者かえ」(出典:歌舞伎・櫓太鼓鳴音吉原(1866)七幕)

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