デット・サービス・レイシオ(その他表記)debt-service ratio

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

デット・サービス・レイシオ
debt-service ratio

債務支払負担率ともいい,発展途上国の対外債務支払能力を評価する尺度としては最も代表的な指標である。公的債務支払額 (元本・利息支払額) の経常収入 (財貨・サービス輸出額) に対する比率であって,具体的には次の算式で示される。 (対外公的債務支払額÷経常勘定外貨収入) × 100。この場合の公的債務とは,発展途上国政府,公的機関の直接借款のみならず,政府保証のある民間債務も含まれる。このデット・サービス・レイシオがどの程度に達したら発展途上国の経済運営に支障をきたすかについては,恒常的に 12%をこえれば赤信号,20%をこえればきわめて危険な状態といわれている。個々の国々の債務をデット・サービス・レイシオでみると,アジア諸国は多額の対外債務を抱えてはいるが,輸出も好調であるため支払い能力を問われることはない。しかし中南米については,危機的な状況にある国が多い。

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