デプレティス(その他表記)Depretis, Agostino

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デプレティス」の意味・わかりやすい解説

デプレティス
Depretis, Agostino

[生]1813.1.13. パビア,メッザーナコルティ
[没]1887.7.29. ストラデラ
イタリアの政治家。 1848年ピエモンテ議会議員となり,リソルジメント運動においては民主主義派に属し,C.カブールらの穏健自由主義派と対立した。 60年 G.ガリバルディシチリアを解放したあとシチリアの独裁代行者となる。 62年議会に復帰して公共相,海相 (1866) ,蔵相 (67) を歴任後,76年首相に就任。従来の右派政府に代って左派政府を組閣したが,右派,左派両極端の政策を避け,中道派の幅広い連合によって組閣し,トラスフォルミズモ (順応主義) と呼ばれるイタリア政治史上独特の政策を行なった。以後 87年までほとんど連続的に首相の地位にあり,この間,選挙権の拡大,地方分権制の充実,製粉税その他の課税撤廃,不換紙幣の廃止,鉄道敷設の延長,三国同盟の結成,アフリカへの植民地侵略などの政策を実施した。

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