ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デミードフ家」の意味・わかりやすい解説 デミードフ家デミードフけDemidovy ロシアの名門。鉄鋼業を中心に富を築き,ロシアの科学,芸術の発展に尽した。その初代ニキタ・デミードフ (1656~1725) はトゥーラの鍛冶屋で,ピョートル1世 (大帝)の命を受けて,ウラルに鋳鉄工場を建設。 1720年貴族の称号を受けた。 17世紀末から 18世紀を通じて一家はウラル地方を中心に 50以上の工場を建設。 18世紀中頃全ロシアの鋳鉄の4割を生産。 19世紀からその役割は衰えたが,代って宮廷貴族として活躍しはじめた。たとえばニコライ・デミードフ (73~1828) は駐フランス大使,その子アナトリー (12~70) はナポレオン1世の姪と結婚,サン・ドナト公爵となり,同じくパーベル (1798~1840) は帝国科学アカデミー名誉会員として,学術の振興に貢献した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by