化学辞典 第2版 「デューリングの規則」の解説
デューリングの規則
デューリングノキソク
Dühring's rule
2種類の液体が異なる圧力のもとで示す沸点の間の関係について,U. Dühring(1878年)が見いだした規則.すなわち,液体A,Bの圧力pにおける沸点を,それぞれ TA,TB,圧力p′における沸点を TA′,TB′とするとき,
となる.たとえば,Hg(tA = 357.2 ℃)と水(tB = 100 ℃)の組合せでは,圧力6.7×102 Pa から1.0×106 Pa の広範囲にわたってkの値は2.0で一定である.この規則は,そのほか多くの場合に成り立つが(k = 0.52~2.29),厳密なものではない.ラムゼー-ヤングの式を変形して導くことができる.[別用語参照]ラムゼー-ヤングの規則
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報