トウヨウコシオリエビ(読み)とうようこしおりえび

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トウヨウコシオリエビ」の意味・わかりやすい解説

トウヨウコシオリエビ
とうようこしおりえび / 東洋腰折蝦
[学] Galathea orientalis

節足動物門甲殻綱十脚(じっきゃく)目コシオリエビ科に属する海産動物。外形はエビ型であるが、分類学的には異尾類ヤドカリ類)に属する。小形種で、体長1センチメートル内外。北海道南部から各地、香港(ホンコン)まで分布し、潮間帯から水深200メートルの間で記録されている。甲面には約10本の横溝があり、側端は小さな棘(とげ)となる。額角(がっかく)は三角形の板状で側縁に3歯ある。第1脚は長く、はさみをもつ。歩脚は3対。体は灰緑色から赤褐色まで変異が多く、正中線に沿って白い縞(しま)があることが多い。

[武田正倫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トウヨウコシオリエビ」の意味・わかりやすい解説

トウヨウコシオリエビ

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世界大百科事典(旧版)内のトウヨウコシオリエビの言及

【コシオリエビ(腰折蝦)】より

…とらえようとすると後ずさりして逃げるが,この習性は近縁のカニダマシ類に似ている。日本産のコシオリエビ類は約55種で,もっとも多いのはトウヨウコシオリエビG.orientalisである。甲長5mmほどの小型種で,緑褐色から赤褐色まで色の変異が著しい。…

※「トウヨウコシオリエビ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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