トゥルデタニ族(読み)トゥルデタニぞく(その他表記)Turdetani

改訂新版 世界大百科事典 「トゥルデタニ族」の意味・わかりやすい解説

トゥルデタニ族 (トゥルデタニぞく)
Turdetani

イベリア半島先住民族一派ギリシア人の命名によってイベリア人と総称された地中海沿岸地域の先住部族民のなかでも,アンダルシア南西部に定住していたトゥルデタニ族は文化的には先進民族であった。旧約聖書(《列王記》上10:22)に見えるタルテソスタルシシ)族とは同一かあるいは類縁関係にあると考えられている。人物・動物の石像彫刻やブロンズ小像,陶器類に特有の表現様式が認められる反面オリエントやギリシアの影響も無視することができない。
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世界大百科事典(旧版)内のトゥルデタニ族の言及

【バエティカ】より

…この地域の中央を流れるバエティスBaetis川(現在のグアダルキビル川)にちなむ命名。トゥルデタニ族Turdetaniなどのイベリア人先住民族は,ローマ支配下にあってローマ文化の受容に熱心であったので,都市化の進展が著しい地域として注目されていた。国土は小麦,ブドウ,オリーブの栽培によって豊かであった。…

【バエティカ】より

…この地域の中央を流れるバエティスBaetis川(現在のグアダルキビル川)にちなむ命名。トゥルデタニ族Turdetaniなどのイベリア人先住民族は,ローマ支配下にあってローマ文化の受容に熱心であったので,都市化の進展が著しい地域として注目されていた。国土は小麦,ブドウ,オリーブの栽培によって豊かであった。…

※「トゥルデタニ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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