トゥーバ人(読み)トゥーバじん(その他表記)Tuva

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トゥーバ人」の意味・わかりやすい解説

トゥーバ人
トゥーバじん
Tuva

自称トイバ,トイバラール。古い文献にみえるソヨート族は旧称である。シベリア南部,バイカル湖西方にあるトゥーバ共和国の主要民族で,ロシア領内における人口約 20万。そのほか南に接するモンゴルにも居住する。トゥーバ語チュルク諸語に属し,4方言が区別されているが,特に南東方言にはモンゴル語の影響が著しい。形質的にはモンゴロイドである。ラマ教シャーマニズムを信奉していた。生業農耕牧畜,東トゥーバ (トジン族) ではトナカイ飼養と狩猟が営まれた。 1917年の革命以降ソ連時代を経て,遊牧生活から定着生活,集団農場化,工業開発など変貌が著しくみられる。

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