トキコウ(読み)ときこう(その他表記)wood stork

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トキコウ」の意味・わかりやすい解説

トキコウ
ときこう / 朱鷺鸛
wood stork
wood ibis

鳥綱コウノトリ目コウノトリ科トキコウ属に含まれる鳥の総称。この属Mycteriaは、アメリカトキコウM. americana、インドトキコウM. leucocephala、シロトキコウM. cinerea、アフリカトキコウM. ibisの4種を含む。全長約1メートル。南北アメリカ、熱帯アジア、アフリカに分布する。コウノトリ科の鳥としては、嘴(くちばし)が下に湾曲しているのが特徴。動物食で、魚類主食とする。獲物は浅い水中であさり、湾曲した嘴をあけて水中に差し込み、嘴に魚が触れると、すばやく挟んでとらえる。繁殖期は一般に乾期で、それは、水の少ない乾期のほうが魚をとらえやすく、雛(ひな)を育てるのが容易であるためといわれている。湿地や人家近くの林に群集して繁殖する。フロリダには、アメリカトキコウの数千つがいの大集団営巣地がある。

[森岡弘之]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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