普及版 字通 の解説
12画
[字訓] なかす・しま・なぎさ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(者)(しや)。に(と)の声がある。〔説文〕十四下に「の如きは丘、水中の高きなり」とあって、中洲の高平なるところをいう。〔爾雅、釈水〕に「小洲をと曰ふ」、〔爾雅、釈丘〕に「の如きは丘」とみえる。は呪符を埋めた垣堤で、とは聖所に堰堤をめぐらした意であろう。水中の丘はおそらく(渚)。そのようなところでは、古く水神の祭祀が行われた。
[訓義]
1. なかす、す、しま。
2. なぎさ、はま。
3. と通じ、かき。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ヲカ・カギル 〔字鏡集〕 ツカ・ヲカ・ヲトル・カギル
[語系]
・tjiaは同声。沚・阯tji、洲tjiuは声近く、みな水辺の洲渚のところをいう。〔詩、周南、漢広〕や〔詩、秦風、(けんか)〕はいずれも水神祭祀の歌謡で、〔詩、秦風〕の詩中にみえる渚・州・沚はみな女神のあらわれるところである。
[熟語]
丘▶・▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報