とち‐とち
- 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
- ① あわてふためくさまを表わす語。
- [初出の実例]「眩と云わ楽の音をきいてききなれいでとちとちとはいまうしたことぞ」(出典:玉塵抄(1563)一二)
- 「『何だかおれにも分らなくなった』と矢場七はひとりトチトチしてゐる所へ」(出典:滑稽本・和合人(1823‐44)二)
- ② 動作の鈍いさまを表わす語。もたもた。よちよち。
- [初出の実例]「兎がぐちでとちとちとしたなりぞ」(出典:玉塵抄(1563)五〇)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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