すべて 

トリクロルエチレン中毒

内科学 第10版 「トリクロルエチレン中毒」の解説

トリクロルエチレン中毒(有機物質中毒)

(4)トリクロルエチレン中毒(trichloroethylene poisoning)
定義・概念
 トリクロルエチレンは塗料溶剤,レンズ磨き,ドライクリーニングでよごれ落としとして使用され,これらの作業中に高濃度蒸気を吸入することにより発症する.
病理
 末梢神経脱髄,軸索変性をきたす.
臨床症状
 急性暴露では,多幸感,さらに高濃度では意識障害をきたす.慢性暴露では末梢優位の運動・感覚障害(ポリニューロパチー),振戦,小脳失調,視力障害などをきたす.
治療
 特殊な薬物療法はなく,対症療法主体になる.[内野 誠]

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

関連語 病理 概念
すべて 

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む