トリプルセック(読み)トリプルセック(その他表記)triple sec(フランス)

飲み物がわかる辞典 「トリプルセック」の解説

トリプルセック【triple sec(フランス)】


比較的甘みを抑えたホワイトキュラソーオレンジの香りが強く、アルコール度数は35~40度。◇1849年にフランスフルーツを用いた蒸留酒製造を始めたコアントロー兄弟が、甘みを抑えたホワイトキュラソーを考案し、ラベルに「3倍辛い」という意の「『トリプルセック』キュラソー」と銘打って販売、好評を博した。他社が追随して同様の商品を「トリプルセック」として販売したため、コアントロー社のものはこの文字を外して社名「コアントロー」を製品名とし、トリプルセックはこの種の酒をいう一般的な名称となった。「辛い」とは、当時かなり甘みが強かった一般的なホワイトキュラソーに対しての比喩的な表現であり、比較的控えめではあるが甘口の酒である。

出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のトリプルセックの言及

【キュラソー】より

…オレンジ色のオレンジキュラソーと無色のホワイトキュラソーが代表的なものであるが,ほかに褐色,青色などのものもあり,いずれもカクテルや洋菓子に多く使われる。キュラソーの名酒とされるコアントローは,19世紀半ばにフランスのコアントローCointreau兄弟によって創製され,トリプルセック(3倍ドライの意)の名で発売されたが,非常な好評でトリプルセックを名のる類似品が続出したため,第2次世界大戦後コアントローと名を改めた。アルコール分40%。…

※「トリプルセック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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