トリボスフェニック型大臼歯(読み)トリボスフェニックがただいきゅうし

最新 地学事典 の解説

トリボスフェニックがただいきゅうし
トリボスフェニック型大臼歯

tribosphenic molar

G.G.Simpson(1936)が,哺乳類の三結節タイプの大臼歯に名づけたもので,進化的意味を含めず,大臼歯の機能だけを重視した概念。三結節説は,当時,哺乳類の大臼歯の進化仮説として賛否両論があり,確定していなかったことが大きな理由。tribosphenicはギリシア語のtribos(摩擦)+sphen(楔)。上顎大臼歯の三角形状の部分(トリゴン)と,下顎大臼歯の三角形状の部分(トリゴニッド)の縁の隆線が擦れ合い,食物を切断する(sphen)。一方,上顎の舌側咬頭(プロトコーン)が下顎のトリゴニッドの遠心に存在する台(タロニッド)と嚙み合い,食物をすりつぶす(tribos)。この二つの機能が,トリボスフェニック型大臼歯の特徴。少なくとも正獣類・後獣類の複雑な大臼歯はトリボスフェニック型大臼歯から進化した。

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参照項目:三結節説

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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