トルクコンバータ(その他表記)torque converter

翻訳|torque converter

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トルクコンバータ」の意味・わかりやすい解説

トルクコンバータ
torque converter

流体変速装置一種流体媒介として,動力伝達を行い,トルクの変換を伴う変速装置。作動流体としては液体が使われ,一般には鉱物油が用いられる。歯車やベルトによる機械的変速装置と異なり,液体の特性が生かされて,2軸間の回転比を無段階に変えることができる。普通は駆動羽根車 (ポンプ羽根車) と受動羽根車 (タービン羽根車) と案内羽根車 (ステータ) の3種の羽根車で構成され,ポンプ羽根車から流出した液体がタービン羽根車を通り,ステータを経てポンプ羽根車に戻る。ステータが受けるトルクの分だけ入力軸と出力軸との間にトルク差が生じる。変速の必要な自動車,車両用の自動変速機として,歯車変速機と組合せて用いられる。 (→流体継手 )  

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