トレビラヌス Gottfried Reinhold Treviranus 生没年:1776-1837
ドイツの動物学者。ブレーメンに生まれ,ゲッティンゲンで医学を学び,故郷に帰った。彼は,ドイツの自然哲学の影響を受け,生命現象に関する理論的体系をつくろうと試みて,ドイツ語圏で生物学Biologieという学問分野を唱道した最初の一人である。また動物の解剖学的・顕微鏡的研究をも行い,細胞が生命の基本単位であるとする考えをも述べている。しかし,自然哲学の枠内にあったため,進化論的な発想はない。弟のLudolph Christian T.(1779-1864)は植物学者である。 執筆者:横山 輝雄