横山(読み)ヨコヤマ

デジタル大辞泉 「横山」の意味・読み・例文・類語

よこやま【横山】[姓氏]

姓氏の一。
[補説]「横山」姓の人物
横山よこやまエンタツ
横山源之助よこやまげんのすけ
横山大観よこやまたいかん
横山泰三よこやまたいぞう
横山白虹よこやまはくこう
横山又次郎よこやままたじろう
横山光輝よこやまみつてる
横山隆一よこやまりゅういち

よこ‐やま【横山】

起伏が少なく横に連なっている山。
赤駒山野にはかし捕りかにて多摩の―徒歩かしゆからむ」〈・四四一七〉

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精選版 日本国語大辞典 「横山」の意味・読み・例文・類語

よこ‐やま【横山】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 横たわっている山。起伏が少なく横に並んで連なっている山。長く続いている丘陵
      1. [初出の実例]「十市皇女参赴於伊勢神宮時、見波多横山巖吹芡刀自作歌」(出典:万葉集(8C後)一・二二・題詞)
    2. 和船の表垣立または矢倉正面の扣(ひかえ)、つまり両舷の唐階立(からかいたつ)の上に渡す梁材。一般に、唐階(からかい)といい、表の笠木ともいう。
  2. [ 2 ] 謡曲。四番目物。観阿彌作。番外曲。零落して妻と不遇な生活を送っている武蔵国の横山十郎晴尚のもとに、かつて鎌倉で知りあった遊女初雪が訪れる。晴尚は現在の境涯を恥じて会わないが、妻のはからい酒宴を開くこととなる。折から鎌倉に訴訟に行っていた者が領地安堵の文を携えてもどる。草刈

よこやま【横山】

  1. 姓氏の一つ

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日本歴史地名大系 「横山」の解説

横山
よこやま

[現在地名]岩国市横山一―三丁目

岩国城下の中心で、領主の居館をはじめ上層武家屋敷が集中する武家地に、一部の寺社地および城下建設後にできた町地の川原かわら町を含む地域。

東大寺文書に「大内介知行所領」として、周防国一七ヵ所を列記するなかに「一所 横山」とみえる。この文書は周防国が東大寺造営料国にあてられた文治二年(一一八六)をあまり下らない時期のものと考えられる。また永興寺旧蔵文書のうち、至徳三年(一三八六)四月七日付のものに「永興寺領 周防国屋代庄北方、石国本庄内横山向棚井、(中略)右任大内左京権大夫義弘朝臣申請、可令為当寺領之状如件」とあり、鎌倉時代に大内氏の所領であった横山が、南北朝時代にこの地にあった永興ようこう寺に寄付されたことが知られる。


横山
よこやま

北条氏所領役帳に石川某知行として「五貫三百文 江戸横山分」とみえる。現日本橋横山町付近にあった村落と推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「横山」の解説

横山
よこやま

歌舞伎浄瑠璃外題
初演
延宝5.10(江戸・前島次郎兵衛芝居)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の横山の言及

【三川[町]】より

…北は酒田市,南は鶴岡市に接し,両市を結ぶ国道7号線が赤川沿いに通る。中世には横山に武藤氏の横山城があった。江戸時代には庄内藩領であった。…

【八王子[市]】より

…これが現在の元八王子である。1590年同城が豊臣秀吉軍によって落城し,後北条氏が滅びると徳川氏が関東に入国し,代官頭大久保長安のもとに関東十八代官と千人頭(八王子千人同心)と組頭を,甲州路と鎌倉街道の交差する横山の地に集住させて江戸防衛の民政・軍事の拠点とした。次いで元八王子から旧城下の定期市を移転させたため,以後,横山は在郷町として発展した。…

※「横山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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