トロピン

化学辞典 第2版 「トロピン」の解説

トロピン
トロピン
tropine

3α-tropanol.C8H5NO(141.21).ナス科Atropa belladonna,チョウセンアサガオDatura spp.などに含まれるトロパンアルカロイドの基本骨格.融点63 ℃,沸点233 ℃.水,エタノールに易溶.ヒドロキシ基立体異性体プソイドトロピン.トロピンの有機酸エステルをトロペインとよび,アトロピン,ヒヨスシアミンなどがこれに属する.[CAS 120-29-6]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トロピン」の意味・わかりやすい解説

トロピン
tropine

アトロピンの加水分解物として重要。吸湿性がある。融点 63℃,沸点 233℃。水,アルコールエーテルなどに可溶。無水エーテルから無色板状晶として晶出する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android