トーマス法(読み)トーマスほう(その他表記)Thomas Process

旺文社世界史事典 三訂版 「トーマス法」の解説

トーマス法
トーマスほう
Thomas Process

1878年,イギリスの技術者トーマスが発明した製鋼法
銑鉄 (せんてつ) からリンを除くことに成功して,欧米の原鉱開発に貢献し,鉄鋼時代を招来した。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のトーマス法の言及

【鉄】より

…塩基性耐火物の内張りが必要だったのである。こうしてトマスは酸性転炉法(ベッセマー法)に対し塩基性転炉法(トーマス法)を工業化した。リンを溶鋼温度を上昇させる有力な熱源として働かせ,それから除去する。…

【転炉】より

…転炉の大きさは1回に精錬できる鋼の量で表し,何t転炉などと呼ぶ。 転炉製鋼法は,1856年イギリスのH.ベッセマーが得た特許が発祥で,ほかにトーマス法,LD法,OBM,複合吹錬法などがあって,時代によりそれぞれの役割を果たしてきた。ベッセマー法は酸性底吹転炉法とも呼ばれている。…

※「トーマス法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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