刻する(読み)コクスル

デジタル大辞泉 「刻する」の意味・読み・例文・類語

こく・する【刻する】

[動サ変][文]こく・す[サ変]
刃物などで石や木に彫りつける。きざみつける。「石碑に名を―・する」
区切りをつける。区切る。きざむ。
分秒を―・するいん」〈織田訳・花柳春話
本を書き記す。また、出版する。
「倭名鈔箋註が印刷局於て―・せられ」〈鴎外渋江抽斎

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「刻する」の意味・読み・例文・類語

こく‐・する【刻】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]こく・す 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. 刃物などで石、木などに彫刻する。きざむ。彫りつける。彫りこむ。ちりばめる。
    1. [初出の実例]「眉上に八字の皺を刻し」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉一)
  3. こまかく区切る。きざむ。
    1. [初出の実例]「分秒を刻(コク)する音(いん)は」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉四七)
  4. 書きしるす。本にして出す。出版する。
    1. [初出の実例]「僕曾て書を刻(コク)せり」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二三)
  5. 苦しめる。いためつける。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む