ドレッジ(その他表記)dredge

翻訳|dredge

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドレッジ」の意味・わかりやすい解説

ドレッジ
dredge

船を低速で走らせ,けん引またはえい航することにより,海底地質・生物試料を採集すること。また,試料採集に用いられる円筒または角筒型の器具を指す。これは一端が口を開き,その開口部にけん引用アーム,チェーンワイヤが取り付けられたものである。日本では生物・岩石採集用として新野式ドレッジが使用されていたが,最近ではマンガン団塊採集用として山門式ドレッジが開発されたり,目的によって種々のものが用いられるようになってきた。

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世界大百科事典(旧版)内のドレッジの言及

【採泥器】より

…用途に応じて多種類のものが開発されている。その原理から大別すると,(1)すき(鋤)で掘りおこして網に集めるドレッジ,(2)海底に落下させて泥をつかみとるグラブ,(3)海底に突きさすコアラーの3者に分けられる。いずれも観測船からワイヤでつないだ採泥器を下ろし,試料採集後にウィンチで船に引き上げる。…

※「ドレッジ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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