ナッキーラル(その他表記)Nakkīrar

改訂新版 世界大百科事典 「ナッキーラル」の意味・わかりやすい解説

ナッキーラル
Nakkīrar

古代タミル(南インド)の代表的詩人生没年不詳。古典サンガム文学(1~3世紀)におさめられた《ネドゥナルバーダイ(快く流れ来る北風)》ほかいくつかの抒情詩作者ドラビダの神ムルガンの遍歴を語るタミル最古の宗教文学《ティルムルガーットゥルパダイ(ムルガン神への誘い)》も,彼の作とされる。なお,8世紀ごろの人で,南インド・シバ教の聖典《ティルムライ》第11章におさめられた宗教詩編の作者もナッキーラルの名で知られる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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