知恵蔵 「ナノメートルのスケール」の解説 ナノメートルのスケール 我々の目で見ることができる大きさはせいぜい、ミリメートル(記号はmmと書き、1 mの1000分の1)であり、アリなどがその類に入る。それ以下の大きさはマイクロメートル(記号はμm)といい、1 mmの1000分の1、すなわち1 mの100万分の1に当たる。たんぱく質や細胞の大きさがこの領域に当たる。ナノメートル(記号はnm)はマイクロメートルのさらに1000分の1に相当し、1 mの10億分の1となる。すなわち、ナノメートルサイズの物質を拡大して目に見えるミリメートルサイズにするためには、電子顕微鏡の倍率を数十万倍から百万倍にする必要があることになる。このような極微小の領域の物質を取り扱うのがナノサイエンスやナノテクノロジーの世界といえる。 (市村禎二郎 東京工業大学教授 / 2008年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by