蛋白質(読み)たんぱくしつ(英語表記)protein

翻訳|protein

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

蛋白質
たんぱくしつ
protein

生体細胞組織の主要構成要素で,α-アミノ酸がアミド結合 (ペプチド結合) により結合した天然高分子化合物。分子量は 2000~3000から,100万に達する。卵白,乳汁,血液,毛髪,筋肉などの水分以外のほとんどを構成し,植物では特に種子に多くみられる。アミノ酸のみから成る単純蛋白質,糖質または塩基性有機化合物やリン酸などをもつ複合蛋白質もある。生体内で重要な機能をもつ酵素も蛋白質である。生体から発見される蛋白質はいずれもほぼ 20種のL-アミノ酸が結合して構成され,ポリペプチド鎖をつくり,さらにカルボニル基とイミノ基の間の水素結合,シスチンによるジスルフィド結合などにより,立体的に固定した構造をとっている。化学的定性法としては,ビウレット反応,キサントプロテイン反応,ニンヒドリン反応がある。蛋白質のアミノ酸配列を知るには,部分的に加水分解を行い,いくつかの小さいペプチドとし,それぞれについてエドマン分解カルボキシペプチダーゼ法を用いて結合順序を決定し,それをもとに全体の構造を推定してゆく方法がとられた。しかし今日では,制限酵素を使った分子生物学的手法でデオキシリボ核酸 DNAの塩基配列からアミノ酸配列を決定するのがふつう。

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

たんぱくしつ【蛋白質】

三大栄養素のひとつ。L-アミノ酸が多数連結(重合)してできた高分子化合物。生物に存在する最も重要な構成成分のひとつ。体内で消化されたたんぱく質アミノ酸に分解され、再び、骨や筋肉、臓器、血液などの構成成分となり、さまざまな種類のたんぱく質に作りかえられる。また、生命維持に不可欠な栄養素であり、エネルギー源として使われる場合もある。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

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