鍋底景気(読み)ナベゾコケイキ

デジタル大辞泉 「鍋底景気」の意味・読み・例文・類語

なべぞこ‐けいき【鍋底景気】

景気が底をついたまま、長く回復しない状態。特に、昭和32年(1957)から翌年にかけての不況をいった語。→景気循環

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鍋底景気」の意味・読み・例文・類語

なべぞこ‐けいき【鍋底景気】

  1. 〘 名詞 〙 景気が不況局面に入ったまま、なかなか回復に至らない状態。昭和三二年から三三年(一九五七‐五八)にかけての不景気をこう呼んだ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の鍋底景気の言及

【高度経済成長】より

…56年日ソ国交回復と国連への加入が実現し,国際社会に日本が正式に復帰したことにより,貿易が拡大した。1955年以来の好況は57年,58年にいったん〈なべ底景気〉を迎えるが,59年には設備投資の増加,耐久消費財の大幅な普及によってふたたび好況に転じ,59年後半期から60年後半期にかけては,〈岩戸景気〉といわれる活況を呈していた。 自由民主党結成以後の鳩山,岸信介両内閣は,憲法改正,再軍備を目標とし,占領下の吉田茂政治を否定し,戦前の軍事大国への復帰をめざす政策を進めた。…

※「鍋底景気」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android