ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナンガルハール州」の意味・わかりやすい解説 ナンガルハール〔州〕ナンガルハールNangarhār アフガニスタン東部の州。州都はジャラーラーバード。東はパキスタンと国境を接し,カイバー峠は長い間アフガニスタンとパキスタンとの通路であった。古くから地方種族の争いの場となり,またアレクサンドロス大帝,ムガル帝国のバーブル,イギリス軍に侵入されたが,特にカイバー峠では多くの戦闘が行われた。灌漑農地における農業が盛んで,コムギ,米などの穀物,綿花,柑橘類,イチジク,バナナ,サトウキビなどを産する。農村改良事業によって,多くの農村に医療,農業,教育の援助が進められている。住民はおもにシンワーリー族,フーギャン族,モハマンド族,パタン族である。面積 7614km2。人口約 75万。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by