ニクリバケ(読み)にくりばけ

日本歴史地名大系 「ニクリバケ」の解説

ニクリバケ
にくりばけ

漢字表記地名「新栗履」のもとになったアイヌ語に由来する地名。天保郷帳には「シヤリ持場」のうち「ニグリバケ」とみえ、当地一帯は近代に入り新栗履にくりばけ村に包含された。仮名表記は「ニクリバケ」(「観国録」「西蝦夷日誌」、玉虫「入北記」など)のほか「ニクリハケ」(「廻浦日記」、「蝦夷日誌」二編)、「ニクリハツク」「ニクリハツケ」(観国録)などもある。一七九八年(寛政一〇年)の谷口青山沿岸図(市立函館図書館蔵)には「ニブリハツケ」とみえ、「ホンモヘトヨリ半道」とある。一八二一年(文政四年)上呈の大日本沿海輿地全図(伊能図)には「ニクレハキ」とみえる。「蝦夷日誌」(二編)に「ニクリハケ 夷人小屋有る也。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android