ニホンコウジカビ(読み)にほんこうじかび

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニホンコウジカビ」の意味・わかりやすい解説

ニホンコウジカビ
にほんこうじかび
[学] Aspergillus oryzae (Ahl.) Cohn

不完全菌類、モニリアキン目コウジカビ属に属するカビ。コウジキン(麹菌)とよんだ場合は本菌をさすことが多い。日本においては清酒みりん甘酒みそしょうゆの醸造用、オリーゼチーズの発酵用のほか、コウジカビ酵素剤として医薬品・工業用薬品にも使われる有用なカビである。ニホンコウジカビには、それぞれの利用面に応じた好適品種がある。なお、類似菌に黄色(おうしょく)アスペルギルスA. flavusがあるが、区別のむずかしいものもある。また、両者はAspergillus flavus-oryzaeとして一群にまとめられる。

[曽根田正己]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android