日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニューズ・クロニクル」の意味・わかりやすい解説
ニューズ・クロニクル
にゅーずくろにくる
News Chronicle
1960年までイギリスで発行されていた朝刊全国紙。1846年、ディケンズを編集長とし、進歩と改革を旗印として創刊された『デーリー・ニューズ』は、68年、一ペニーに値下げされ、プロイセン・フランス戦争(1870~71)の報道によって有名となった。一方、ロンドンの小週刊紙を製紙業者エドワード・ロイドが買収して1877年に日刊とした『デーリー・クロニクル』は、左派に理解を示す独立の新聞として一時はかなり読者を集めたが、1930年、両紙は合併して『ニューズ・クロニクル』となった。60年、100万部以上の部数をもちながら、経営の悪化に耐えきれず、『デーリー・メール』に合併された。
[伊藤慎一]
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