ニンギョウタケ(読み)ニンギョウタケ(その他表記)Polyporus confluens

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニンギョウタケ」の意味・わかりやすい解説

ニンギョウタケ(人形茸)
ニンギョウタケ
Polyporus confluens

担子菌類ヒダナシタケ目サルノコシカケ科。マツ林内の地上に群生する。キノコは不正円形,扇形またはへら形の傘をつくり,下部は柄となって互いに合着して枝分れしたような形になる。その一塊の大型のものは径 20~30cmにも及ぶ。傘の径は3~10cm,厚さ1~3cmで生のうちは肌色または黄褐色,乾くと栗褐色となる。縁は浅裂して波状になる。下面には細かな管孔が密生する。食べられる。本州,四国に産し,サハリン,北アメリカ,ヨーロッパオーストラリアにも分布する。

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世界大百科事典(旧版)内のニンギョウタケの言及

【サルノコシカケ(猿腰掛)】より

…サルノコシカケの宿主は樹木の幹や枝であるが,樹種を厳格に選ぶものは,特定の樹種の分布がない地域には生育しえない。 径80cmに達する釣鐘状,硬質のツリガネタケ(イラスト),径1mに達する馬蹄型,硬質のコフキサルノコシカケ(イラスト),径数cmの個体の集合した瓦状,皮質のカワラタケ,マツタケ状の軟質のニンギョウタケ(イラスト),樹幹にべったり付着する背着性のアナタケなど形状は多様である。色は白,赤,黄,茶,桃,橙,緑,紫,藍など種にそなわった色調に富むが,新鮮なものと乾燥時では色調に変化のあるものもある。…

※「ニンギョウタケ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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