精選版 日本国語大辞典 「ぬかりん」の意味・読み・例文・類語
ぬかりん
- 〘 副詞 〙 ( 多く、「と」を伴って、また、「ぬかりんで」の形でも用いられる )
- ① 何くわぬ顔つきをしてとぼけるさまを表わす語。
- [初出の実例]「『どふそ御出被成ませ』(しばらくかんがへ)『イイイイ、ぬかりんとしたつらで行ふ』」(出典:洒落本・歌妓琴塩屋之松(1783))
- ② うっかりとして油断するさまを表わす語。
- [初出の実例]「ぬかりんでいた来伝、此ときさてはと気がつきむっと成」(出典:洒落本・取組手鑑(1793))