ぬっぽり
- [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
- ① 変化がなく、何の色どりも風情(ふぜい)もないさまを表わす語。のっぺり。
- [初出の実例]「禿頭突兀(ヌッポリ)として寂しき哉」(出典:雑俳・漢俳沓付(1700))
- ② ぼんやりとしていてすきがあるさまを表わす語。〔志不可起(1727)〕
- ③ 恥を恥とも思わない図太いさまを表わす語。
- [初出の実例]「数年ぬっぽりと親をよふ欺したなア」(出典:浄瑠璃・日本振袖始(1718)三)
- [ 2 ] 〘 名詞 〙 まぬけ。のろま。
- [初出の実例]「是ぬっぽりども、現在の同胞(きょうだい)を殺すものか」(出典:歌舞伎・関東小六今様姿(1698)一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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