ヌビア教会(読み)ヌビアきょうかい

改訂新版 世界大百科事典 「ヌビア教会」の意味・わかりやすい解説

ヌビア教会 (ヌビアきょうかい)

アフリカの北東部,エジプトの南からナイル川沿いにスーダンの首都ハルツーム付近までのヌビア地方に存在したキリスト教会。古くからエジプトと交流のあったヌビアには,3~4世紀にはすでに布教が行われたと考えられるが,本格化するのは6世紀のことである。当時ヌビアには北からノバティア,マクリア,アロディアの三つの王朝があった。キリスト教世界ではこのころエジプトを中心に単性論派が分離を始めており,単性論派とカルケドン派の争いがヌビア布教にも反映した。通説によれば,マクリアを除く2王国は単性論派,マクリアはカルケドン派からのちに単性論派に転じたとされる。しかしヌビアの単性論派はのちのイスラム時代からに過ぎないとの説もあり,近年行われたノバティア王国の首都ファラスFarasの発掘で出土した教会の壁画と碑文はビザンティン的特徴を見せている。ヌビア教会はイスラム軍の支配下にあっても繁栄を続けたが,サラーフ・アッディーンサラディン)の征服(1173)で大きな打撃を受け,14世紀末までに消滅した。
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