通説（読み）ツウセツ

デジタル大辞泉

つう‐せつ【通説】

１ 世間一般に通用している説。「通説に従う」
２ 全体にわたる解説。「王朝文学通説」
３ 深く考え抜かれ真理に到達した説。通達した説。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

つう‐せつ【通説】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 真理に到達した造詣の深い説。通達した説。
   1. [初出の実例]「大般若経、梵網経、瑜伽論、智度論等、もろもろの大小乗経論の通説なり」(出典：十善法語（1775）一)
3. ② 世間一般、または、その世界で、その主張が認められている説。
   1. [初出の実例]「徒然草の名は、この有名な書出しから後人の思ひ付いたものとするのが通説だが」(出典：無常といふ事（1942）〈小林秀雄〉)
4. ③ 全般にわたって解説すること。また、そのもの。通解。通釈。

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【通説】つうせつ

一般に承認されている説。南朝宋・顔延之〔又、何陽衡に釈す〕天下、(なん)ぞ無形のらん。～無形のはに匠立（形として存在）せず。徒(た)だ離(しり)を謂ひてと爲すのみ。

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出典　平凡社「普及版 字通」