法則の辞典 「ネクラソフの理論」の解説 ネクラソフの理論【Nekrassov's theory】 毒物,特に毒ガスについてネクラソフ(V. Nekrasov)が1929年に提案した仮説.毒作用を有する物質にはその中に発毒団(toxophore)を有し,さらにその作用を強める助毒団(auxotox)の存在も必要である.これはWittの発色団と助色団の考えに類似しているともいえる.発毒団としてはカルボニル基,ニトロ基,イソニトリル基,アルセノ基など,助毒団にはハロゲンやアミノ基,ベンジル基,フェニル基などが挙げられる. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報