助色団(読み)じょしょくだん(英語表記)auxochrome

百科事典マイペディアの解説

助色団【じょしょくだん】

有機化合物が色をもつためには,その分子内に共役二重結合をもった原子団(発色団)をもつことが必要であるが,さらに水酸基−OH,アミノ基−NH2,−NHR,カルボキシル基−COOH,スルホン酸基−SO3Hなどが加わると色が深くなったり,繊維に染まりやすくなる。これらの基を助色団といい,発色団の電子状態を変えて,色調を変化させる働きをする。多くは,塩をつくりやすい極性基である。

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大辞林 第三版の解説

じょしょくだん【助色団】

染料の色原体に結合して、染色性や色調を強めるはたらきをする原子団。ヒドロキシル基やアミノ基など。 → 発色団

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

助色団
じょしょくだん
auxochrome

色源体chromogen(発色団だけを含む物質)に導入して色の効果を高める基。[編集部]

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世界大百科事典内の助色団の言及

【発色団】より

…芳香族化学,とくに染料の発色に関し,1876年にウィットOtto Nikolaus Witt(1853‐1915)が提唱した概念。彼は有機化合物が色をもつためには,第1に,分子内に不飽和結合を含む原子団である発色団が必要で,第2に,発色団が芳香族化合物に結合した色原体chromogenにさらに助色団auxochromeが結合して深い色の染料となり繊維に染着することができるとした。染着の現象は発色とはまったく別なので切り離して考えるべきだが,ウィットの発色団および助色団の概念は色素の化学構造と色の関係を知るうえに今日でも非常に便利である。…

※「助色団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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