ねじり剛性(読み)ねじりごうせい(英語表記)torsional rigidity

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ねじり剛性」の意味・わかりやすい解説

ねじり剛性
ねじりごうせい
torsional rigidity

ねじりこわさ,ねじれ剛性ともいい,棒のねじりに対する抵抗を示す。弾性体のまっすぐな丸棒や中空丸棒をねじるとき,ねじれの程度を表わす比ねじれ角θ (棒の単位長さあたりのねじれ角度) は,棒材の横弾性係数 G と,棒の断面形状から定まる断面2次極モーメント Ip の積 GIp に反比例する θ=T/GIp 。ただし T はねじろうとするトルクGIp は単位長さの棒を 1radねじるのに要するトルクを表わし,GIp が大きいほどねじれにくいことを意味する。なお,棒の横断面が円形 (中空でもよい) でない場合は,ねじる前の横断平面は曲面変形 (そりという) するので,上式の関係は成立しない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android