ネフェルタリ(その他表記)Nefertari

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネフェルタリ」の意味・わかりやすい解説

ネフェルタリ
Nefertari

古代エジプト第 19王朝の王ラムセス2世 (在位前 1304~1237) の妃。墓は「王妃の谷」の第 66号墓で,その壁画は第 19王朝を代表する美しい彩色浮彫で有名であるが,最近は湿気のため保存が危ぶまれている。ラムセス2世はハトル女神とネフェルタリのためにアブ・シンベルに小神殿を造ったが,アスワン・ハイダムによる水没から救うため,ユネスコの呼びかけにより国際的協力を得て大神殿とともに移築された。

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世界大百科事典(旧版)内のネフェルタリの言及

【アブ・シンベル】より

…高さ約30m,幅35mの正面に端然と座す四つの巨像は,いずれもラメセス2世(高さ21m)。足もとの立像は皇太后(セティ1世妃)ムトヤ,王妃ネフェルタリ,皇太子アメンヒイコフシェフ等である。正面入口より入った大広間は8本の王のオシリス柱が向かい合って並び,有名なカデシュの戦の浮彫がある。…

※「ネフェルタリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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