湿気(読み)シッケ

デジタル大辞泉 「湿気」の意味・読み・例文・類語

しっ‐け【湿気】

物や空気の中に含まれている水分。しめりけ。しっき。「湿気を帯びる」「湿気を嫌う」
[類語]湿り気水分水気湿度湿り湿潤多湿潤い潤う潤す

しっ‐き【湿気】

しっけ(湿気)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「湿気」の意味・読み・例文・類語

しっ‐き【湿気】

  1. 〘 名詞 〙
  2. しめった空気。また、空気や物に含まれている水分。しめりけ。しっけ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「地面からも、屋根からも、春の記憶を新にすべき湿気(シッキ)がむらむらと立ち上った」(出典:門(1910)〈夏目漱石〉二三)
    2. [その他の文献]〔倶舎論‐八〕
  3. 比喩的に、話の内容などが暗く涙をさそうようにしめっぽいこと。
    1. [初出の実例]「謎の女の云ふ事は次第に湿気(シッキ)を帯びて来る」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一〇)

しっ‐け【湿気】

  1. [ 1 ] 空気その他の物に含まれている水分。しめりけ。しっき。
    1. [初出の実例]「クサ、キ ワ ツチ ノ xicqe(シッケ)、アメ、ツユ ノ メグミヲ モッテ セイヂャウ スル モノ ナリ」(出典:信心録(ヒイデスの導師)(1592)一)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 しめりけのあるさま。
    1. [初出の実例]「湿生はみぞやしっけな所に生」(出典:玉塵抄(1563)一一)

しめり‐け【湿気】

  1. 〘 名詞 〙 しっき。しっけ。しめりっけ。
    1. [初出の実例]「紙をけだたしめず、且しめりけを透さざる故に、敷紙包み紙茶づつなどには、甚だ必用の品なり」(出典:尋常小学読本(1887)〈文部省〉五)

しつ‐け【湿気】

  1. 〘 名詞 〙 梅毒(ばいどく)湿毒
    1. [初出の実例]「しつけのふかひ多門天也 鼻声の彌勒の出世待ほどに」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第二一)

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普及版 字通 「湿気」の読み・字形・画数・意味

【湿気】しつき

しめりけ。

字通「湿」の項目を見る

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