保存(読み)ホゾン(その他表記)conservation

翻訳|conservation

精選版 日本国語大辞典 「保存」の意味・読み・例文・類語

ほ‐ぞん【保存】

  1. 〘 名詞 〙 そのままの状態でたもっておくこと。原状のままに維持すること。
    1. [初出の実例]「体面を保存し、人に敬重せらるべきを求むるは」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一〇)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「保存」の意味・わかりやすい解説

保存
ほぞん
conservation

ものの外観がどんなに変わっても、付加や削除がなされない限り、それの数量には変わりないとみなす認識。J・ピアジェによれば、保存の認識は、子供の思考が論理操作構造を獲得したときに成立するのであって、その発達過程は三つの段階をたどる、としている。すなわち第一段階は、知覚的な外観だけに頼る非保存の時期、第二段階は、外観が多少変化した程度なら、保存を認めるものの、著しく変化してしまえば非保存に戻ってしまう時期、そして第三段階は、外観に惑わされることなく、必然性の意識をもって保存を確信する時期である。ただし保存性は一挙に成立するのではなく、内容に応じて保存の出現の時期が異なる。たとえば量の中身物質量)の保存は7、8歳ごろ、重さの保存は9、10歳ごろ、体積の保存は11、2歳ごろに認識される。こういう年齢的ずれの現象は「水平的デカラージュ」とよばれている。

滝沢武久

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カメラマン写真用語辞典 「保存」の解説

保存

 作成したデータをディスク内に残すために行う操作。「新規保存」の場合はファイル名をつけてから。すでにファイルが存在し、そのデータを変更した場合は「上書き保存」する。データを変更している途中でフリーズしてしまった場合は、ファイルは最新の内容では保存されず、直近の状態で残る。

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普及版 字通 「保存」の読み・字形・画数・意味

【保存】ほぞん

そのまま残す。

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